15.03.11 4年の節目によせて

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お久し振りです。めしこです。
長らく登場していなかったのは、2月下旬から1月程度、タイ王国に滞在しているためです。
もう少しで帰ります!

さて、本日、東日本大震災から丸4年の日を迎えました。
また、奇しくも前日は東京大空襲から70年という節目の日でしたね。
犠牲となられた方々には、心よりご冥福をお祈りいたします。

みなさまそれぞれ、色々思うところがあると思います。
私個人としては、あの日がなかったらこうしてこの仕事に
就くことはありませんでした。

物置きごとダイビング器材が全て流された時は、ダイビングを辞める
ことも考えました。
あの日のことは、今でも鮮明に思い出すことができます。


(ハイブリッジすぐ近くの道路。2011年3月20日撮影)

ずっと現地に住んでいるともう4年も経つのかと、時の流れの速さを実感します。
小さい頃に見ていた懐かしい景色は、もうどこにもありません。
陸上では、あの頃のように崩れた家や沢山の被災物を目にすることは
ほとんどなくなりました。
住宅地となる場所のかさ上げなども進み、沢山の新しい建造物が見られるように
なりました。

復興していく景色を見ることを喜ばしいと思う一方、水中はというと、
4年も経過したというのに手付かずの場所がまだまだ沢山あります。

(女川町内の海中)

先日、震災で行方不明になられていた方のご遺骨が発見されたというニュースを耳にしました。
悲しみとともに、まだ見つけられる希望があるのだということも実感した出来事です。

地球上から見れば日本というのは小さな国で、そこに住む人々の中でも、
私たちダイバーはさらに小さなまとまりです。
一人ひとりできること、できる範囲はさらに小さいかもしれなませんが、
いつかその小さな力が、大きな幸せや、良い影響を及ぼしていけるように
これからも活動して行きたいと思っています。

もちろん、こちらの海は悲しいこと、4年前の海のままであるという場所だけでは
ありません。
ダイバー=密漁者というイメージが色濃く残っている地域ですが、
色々な方々のご理解とご協力の結果、レジャーダイビングができるようになりました。

(石巻市 定置網の中・漁師さんの承諾を得て。)

他の地域では中々見ることのできない生物も多く生息しています。
(クチバシカジカ抱卵 今年2月)

沢山の命を奪った海ですが、その海の中では命が育まれ、また、私たちの
命をつくる基にもなっています。

(天然マボヤの産卵)

これから陸上はめまぐるしく、水中は非常に緩やかなスピードでですが、
復興と進化を遂げていくことと思います。

これからも、どうぞ東北の海と私たちを暖かく見守っていっていただけると幸いです。
長々と失礼いたしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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